第4章 ARASI doesn't know a secret.
チーフ視点
五人の姿が見えなくなって、それほど時間が経っていないが、人影が聖地から出てきた。
A「チーフ!ただいまぁ~」
相葉が手を振っている。
N「そんな大声出さなくても、聞こえますよ」
怪訝そうな顔で相葉の横を歩く二宮。
M「この花なんて種類なのかなぁ~」
松本は紫い花を観察しながら歩いてくる。
O「おいらは、青い花だった」
松本に自分の頭に付いている花をみせる大野。
S「…………」
櫻井は黙って一番最後を歩いている。
五人が帰ってきた。
(虹の導きがあったと信じたい…)
「おかえり…気分はどう?」
年甲斐もなく、駆け寄っていく俺。
正装から、もと着ていた服に戻っていた。
A「なんかさぁ…こうーふぁぁぁ~って感じだった」
相葉は体を大きく動かして説明しようとする。
N「わからないよ。そんなんじゃ…」
A「え?ダメ?」
M「チーフが感じて取ってくれたらいいね」
S「………」
櫻井はずっと、何も言わない。
O「……」
心配そうに見上げる大野。
「!さぁ『嵐』に戻って!!!!」
パン!
大きく手を叩くと、五人が”ハッ”とした顔をする。
「もうすぐ。迎えの車が来るよ」
S「はい…」
やっと櫻井の声が聞けた。
N「……」
櫻井を見つめる二宮。