第4章 ARASI doesn't know a secret.
五人は大きな一枚岩の前に立つ。
その岩から温かい声が聞こえてきた。
I was waiting
訳 私は待っていた
The new blaze which budded for you.
訳 汝(なんじ)に芽吹いた 新たな輝きを
The route which isn't ashamed in the name, steps
訳 その名に恥じぬ道を歩み
For the persons who have flown down to my dimension again.
訳 再び我が元に舞い降りた者達に
A new blessings is given.
訳 新たな祝福を与える。
When coming to the feast, please put on a flower.
訳 その花を身に着け 宴にくるがよい
キラキラ星屑のような輝きが個々の前に集まり、花の形に変わって行く。
その花は“嵐の色”のハイビスカスだった。
It's rest for a body
訳 器に休息を
It's a blessings in a soul
訳 魂に祝福を
五人の体は虹色の輝きに包まれ、地表にフワッと舞い降りた。
N「地上に戻りましたね…」
靴でトントンと音を立てる二宮。
A「空にいたのかな?」
手を大きく伸ばしている相葉。
O「みんな…花を貰ったんだね…」
大野がメンバーを見回す。
M「もらった」
大事そうにその花を両手で持っている松本。
A「あ…チーフだ!」
相葉が小さい人影に気が付く。
A「チーフ!ただいまぁ~」
相葉が手を振っている。
N「そんな大声出さなくても、聞こえますよ」
怪訝そうな顔で相葉の横を歩く二宮。
S「…………」
櫻井が花を見ながら歩き出す。
N「翔さん…」
二宮が声を掛けるが、返事はない。
大野も櫻井を目で追う。
M「この花なんて種類なのかなぁ~ねーリーダー」
松本は紫い花を観察しながら大野と歩きだす。
O「おいらは、青い花だった」
松本に自分の頭に付いている花をみせる大野。