第60章 〝クカニロコ〟で悩む大野
バースストーンの中央に虹色に輝く大岩が圧倒的な存在を放っていた。
(デカい!!これがココの主なのか…)
大岩の魂(マナ)から温かい‘声’が聞こえてきた。
〝matti imasita
nannzi ni aratana kagayaki mebuku nowo
sosite waga tini maioriru kotowo〟
≪ねー!おいらは、ここに戻って来てよかったの?≫
魂(マナ)に問う。
魂(マナ)はキラリと輝き‘声’が続く
〝warabe yori hito to nariuru tosituki wo heta
utusimi no utuwa sinnno utuwa to nari kokoni aru
aratana syukuhuku sazukeru〟
魂(マナ)からキラキラとした星屑のような小さな輝きが無数に溢れてくる。
≪おいらは もう ヒト なの?≫
『sono meni mieru mono subete satosi no sekai』
胸の前で、輝く光が現れた。
〝mebuita kagayaki katati he〟
≪うん…≫
両手でその光包み込むと、光が花の形になって行く。
{The respective floral princes The person who watches}
訳 それぞれの花の王子を 見守る者よ
手の中の花が語りかけてきた。
(hana… …syoゥタァ ァseキチ カzyu …ジュsuェ)
遠い記憶の中の笑顔の人たちを思いだす
花が激しく輝く
≪まぶしい!!≫
両手で眼を隠す。
光に目が慣れて、花を真っ直ぐ見ると、青い花になっていた。
(ハイビスカス?…綺麗な青い花…)
〝It's rest for a body It's a blessings in a soul〟
訳 器に休息を 魂に祝福を
虹色の輝きが俺たちの体を包み、地表に戻してくれた。