第1章 嵐がハワイに上陸
二宮視点
外に出ていた男性が、助手席に乗り込む。
運転手「ソレデハ、
The next destination is Arizona memorial hall.
訳:次は、アリゾナ記念館に行きます。
A car moves.
訳:車が動きます。
Would that be OK?」
訳:いいですか?
「Yes, please.」訳:はい どうぞ。
返事をすると車が動き始める。
翔さんが取材しているアリゾナ記念館は空港からそう遠くない。
メインの道を通らないから、追跡してくる車はないと思う。
大野さんが潤くんを見つめて、何も言わない。
(あ!俯いた…言わない気だ)
このまま、翔さんと潤くん同時に説明を求められると、厄介だから、口火を切る事にした。
「よかったです。無事来てくれて…」
A「カズ!」
相葉さんが“それダメ”って言う顔をした。
(大丈夫…うまくやるから…)
M「なに?なんかあったの?」
相葉さんが“ニノ”でなく“カズ”と呼んだ事で、トーンを下げる潤くん。
(さすがですね…)
「潤くんは、気にならなかった?
今。
チーフもマネもいない車に四人がいる事…」
M「………」
目だけで、相葉さんを見て、俯いている大野さんをみて、俺を見た。
「だいぶ不足なの…」
その言葉で、潤くんはわかったみたいだ。