第51章 末ズ オアソビ続く?
松本視点
「そんなに、詰め寄るとマーが引くぞ な?俺と歩くだろ?」
相葉くんを引きよせる。
N「和子のなの!」
膨れ顔の“和子”がグイッと相葉くんの手を引く。
よろよろする相葉くん。
「オレんのだ!!」(違うけど!!)
ニノに胸を持って行く。
A「ちょっと!なに」
相葉くんが俺たちの茶番を必死に仲裁する。
A「翔ちゃんも笑ってないで、止めてよ!!」
翔くんに助けを求める相葉くん。
(翔くんは参加しないよ!相葉くんが遊んでよ!!)
N「和子のなの!」
ニノがニヤッと笑う。
「オレのだ!!」
俺も笑う。
A「もう!二人とも!!いい加減に…」
必死で俺たちを引き離そうとする相葉くん。
ニノが嬉しそうに相葉くんの腕にスリつく何か言った。
A「え……」
相葉くんが固まった。
N「ふふ やっぱり マー君は優しい🎶」
笑顔のニノ。
(何言ったのか聞こえなかったけど。やっと 素直なニノ登場だな🎶)
モジモジしている相葉くん。
N「なに?なにか気になる事があるの?」
相葉くんの変化に気が付くニノ。
A「ぅんとね…
さっきさなんで『バージンロードの歩き方』練習してたの?」
相葉くんが、申し訳なさそうに言う。
N「ん…」
ちょっと考えているニノ。
(オアソビの中の会話だからね…なんて説明するの?)
N「ほら、もうすぐ『精霊の宴』行くじゃないですか?」
小さい声で返事をして頷く相葉くん。
N「さっき 潤くんに『歩き方』を習っていたのは、その為です」
手を繋いだ状態の右手を俺の方に動かす。
A「そ?そのため?」
頭の上に?出しながら俺を見る相葉くん。
N「神前式の足の進め方が一番『人』として 精霊様の前に進む時の作法に近いと言われてます」
顔に嘘ですと書いて、堂々と言うニノ。
(おい。その顔で言うと…)
A「そうなの!」
ビックリした顔の相葉くん。
(『知らなかった』って信じた!)
チラッと翔くんを見る。
翔くんの口が『あぁあ』っと動き白い目で見てる。
(ですよね…)
「ほう。そうだったのか」
(俺も、知らないぞう…くくく)
N「ええ。」
少し下を見ながら言うカズ。
(ふっ 言った本人が笑いを堪えてるし…)