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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第42章 秘密の中庭 相葉と二宮 櫻井


二宮視点

(こうやって、マー君と歩くの いつブリかな?)

俺達は‘大人’と言っていい‘歳’になった。

(バカで天然と言われている相葉さんだって、距離感を覚えた…)

触れるか触れないかの微妙な距離で歩いている。


(前はさぁー 背が高いくせに、小さくなって…みんなが行く方についてきてたよなぁ)

だいぶ古い記憶の人見知りマー君を思い出す。

(今じゃ、嵐一のフレンドリーキャラだよ)

自然と笑っている俺に気づく。


(ほんと…こんなに長く付き合っていける『友達』ができてよかった…)

足を止めマー君の顔を見上げる。


A「なんだよ…」
 ビクッと肩を揺らすマー君。

(殴られるとでも思いましたか?何もしてない時は殴りませんよ?
 それより…この微妙な距離が嫌ですね…)
何も持っていない手を見てる。

「やっぱり…いつもみたいに!!」
マー君に何も持っていない手を伸ばす。


 マー君の顔がクシャッと笑った。

A「うん!」
 マー君がそっと俺の手を取って、ギュッっと包む。


(大きい手だね…大好きな…)

マー君の指と指の間に俺の指が入りそうになる。

(やば!恥ずい事…しそうになった)
「いこう♪」
自分の行動をごまかすために歩き出す。

A「うん!皆がまってるね♡」
 マー君が手を大きく降りだす。


「子供ですねぇ」
(その歩きから、小学生かよ…)


A「ええ。ガキですよぉ」
 にひゃと笑って、大股で歩く。

(本当に…貴方は天真爛漫だよ)


別の所で、扉が開く音が聞こえた。

A「誰かな?」


「翔さんか、潤くんですね」

A「リーダーは来てるの?」

「ええ。先ほど、いきなり東屋に現れました」

A「いきなり?」

「眠った状態で『ドフ』って感じ」
マー君に分かるように、ジェスチャーを付ける。

A「リーダーらしいちゃ、らしいけど、扉を潜らなくても、ココに来れるって、さすがだね」
 ふって笑ったマー君。

(なに、その『俺ぇ分かってます』みたいな顔は?)
笑顔が気になったから指摘の言葉を考えようとすると、視界の中に、こちらの服装をバッチリ着こなして、スタスタ歩いている翔さんが見えてきた。


「あ!翔さん!!」


A「翔ちゃ~ん」
 大きく手を振るマー君。


S「おぉ」
 大きく手を振って近づいていく翔さん。
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