第4章 ARASI doesn't know a secret.
車が止まる。
M「着いたのかな?」
松本が外の様子をカーテンを開いて確認している。
外にはハワイ独特の赤い大地と、止まった場所の目の前にとても大きな石がある。
S「やっぱり〝クカニロコ〟だぁ」
櫻井も外の様子を確認する。
椰子の樹たちが作り出す木陰が、いかにもハワイの影を大地に落としていた。
運転手「I have arrived at a sacred place. He's waiting.」
訳:神聖な場所に到着した。彼が待っている。
翔専属「皆さんは待機しててください」
マネが車のドアを開けて、出ようとする。
助手席の男が素早く車から降り、マネを車から降ろさない。
男 「No! You stay here.」
訳:ダメだ。お前はここに居ろ。
翔専属「Why is it?」
男がマネに向かって言う。
男 「I heard that only a “ARASHI” entered him.
訳:私は、彼にアラシだけ入ると聞いた。
男 「You Different.」
訳:あなた 違う。
男 「Please don't enter here.」
訳:ここから 入らないでくれ。
A「翔ちゃん…何言ってるの?」
S「嵐だけ入るから入るな?かな?」
A「喧嘩になるの?」
M「いや、男性の方がお願いしている?から…喧嘩にはならないと思う」
しばらく、見守る五人。
N「ここどんな所なの?翔さん知ってるんでしょ?」
S「たしかね。
昔、王族のお産をする場所。
名前を付けたり、星座の観察する場所だったと思う。
普通に入れる所じゃないから…詳しく調べてないよ」
M「十分知ってると思うよ」
N「じゃ、チーフは入る許可を貰ったんだね?」
S「たぶんね」
A「お産の場所に男五人でなにするのかな?」
五人がそれぞれを見て、考え込む。