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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第4章 ARASI doesn't know a secret.


チーフ視点

俺は藤渕紀勝(ふじぶち のりかつ)嵐のマネージャーのチーフをしている。



今回の15年記念ハワイイベントには、イベントより大切な儀式がある


事務所の上層部と一部の関係者しか知りえぬ“Top secret”

 時間を確認する。

(そろそろ、櫻井も合流した頃か…)


櫻井専属の吉桜に電話を掛ける。


翔専属『はい!お疲れ様です』
 すぐ側にいるような声で電話に出た。

「お疲れ様…五人そろった?」
たばこを口にくわえる。

翔専属「はい!五人合流しました。このまま待機場所に向かいます」

(いいタイミングだったな…)

「ちょっと寄り道してくれないかな?」


翔専属「え?寄り道ですか?」
 声色が変わった。


「場所は運転手に伝えているから、心配はない」

(イレギュラー位に取ってくれると、助かるが…)

翔専属「そ…そうなんですか?
  スケジュールにない事ですが、大丈夫ですか?」

(ほう。俺にまで警戒するとは、良い事だ)

「大丈夫だ。
 本当は着いて直に極秘で行く予定だった企画だ。
 知っていたのは私と上の物だけだよ。
 情報が漏れたらいけないから、今まで黙っていた。
 すまないな」


翔専属「いえ…では、同行します」


「同行はいい。
 私が直接付くから、君は車で待機だ」


翔専属「しかし、私は…」

「五人だけと話す必要があるんだよ。君に迷惑をかけない」

翔専属「分かりました。私はチーフの指示に従います」

「じゃ。場所に着いたら五人だけで歩いてきてもらって!」

翔専属「必ずチーフが待っているんですね?」

(念押しするなぁ)
「隠し撮りしていると思ってくれ!」


翔専属「はい。では後程…」

(納得はしていないなぁ
 あいつは優秀すぎる
 もう少し、人のなかで経験させないと…)
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