第34章 そろそろ休息に
櫻井視点
O「いい…気持ちいいよぉ」
智くんが潤に抱き付く。
M「そのために、食事してもらったんだよ」
智くんに抱き付かれて嬉しそうな潤。
O「量とか いい感じで。美味しかったよ♪ありかとう♪潤くん♡」
ふにゃふにゃな笑顔でお礼を言う智くん。
M「どういたしまして!」
うるっとしている潤。
「俺からもありがとう♪」
潤の頭を優しく撫ぜる。
M「二人に誉められると嬉しいな♪」
潤が照れながら可愛い笑顔を見せる。
(お前は、いつまでも天使なんだよ。ずっとその笑顔を守らないと…)
O「じゃぁ おいら。部屋に帰る!」
勢いよく背筋を伸ばして、扉の方に歩き出した。
M「うん。また後でね」
手を振る潤。
O「うん」
スタスタ部屋から出ていく智くん。
(あ、待って!一人で行動しないで!)
「潤!早くついて行ってよ」
いつもいるニノがいないから、潤に指示を出す。
M「おれは、ココの片づけをしてる。
それに相葉くんが帰ってきた時、部屋 開けなきゃでしょ?」
潤が扉の横に刺さったままのカードを指さす。
「そ、それは俺がするから…」
(吉桜呼べばいいし…)
皿をワゴンに運ぼうとすると「いいよ」と俺の腕を掴んだ。
M「翔さんはリーダーの傍にいてよ」
思ってもいない潤からの言葉。
M「スケジュール的に一緒にいれるの今晩くらいでしょ?
今日は、けっこう疲れてるはずだから…体と心の支えになってあげてよ」
廊下の方に親指を立ててかっこよく振る潤。
(潤… 今日は…いいのか?
一緒にいても…
でもなぁ…『彼女』が近くにいるときになぁ…
う~ん)
M「翔さんも送り狼にならないでよ♪」
潤がニヤリと悪い顔をした。
(ハメやがった!!)
「オイ! 次、そういう事言ったらグーが飛ぶぞ!!」
思いっきりドスの聞いた低い声で睨みつけた。
M「ご、ごめんなさい!!!!!!!」
潤は顔色を変えあわてて、キッチンに逃げて行った。
(ふふ。マジでするなら『グー』なんて言うか!バカだな)
O「ふふふ♪翔ちゃ~ん♡」
廊下から俺を呼ぶ智くんの声が聞こえてきた。
「はーい♪」
(ふふ。じゃぁちょっとだけ♪幸せを感じてこよう!!)
「今、行き、まーす♡」