第34章 そろそろ休息に
松本視点
S「潤。あんまり雅紀をイジルなよ…」
翔さんがメッと言うような顔で額を叩いてきた。
「だって、面白いじゃん!!」
額を摩りながら舌を出す。
S「ニノに見つかったら、エゲツない事されるぞ。俺は、そっちがコワイ!!」
あまり怖くない睨みで俺を見る翔さん。
「だから、今してるんじゃん?」
(面と向かったら絶対負けるもん。負けたくないし…)
S「たく…」
大きくため息をつく翔さん。
(分かってるんだよ。悪ふざけだって…でも、やめられない🎶)
使用済みの皿が乗っているワゴンをおして、キッチンに向かう。
S「さぁ智くんも部屋に戻ろうか?」
O「えーもう少し飲みたいなぁ?」
翔さんに甘えた声を上げるリーダーの声。
(今日は…いいかな… 二人には色々我慢させてるし…)
「もう十分飲みました。買ったボトル殆ど空じゃん…」
テーブルに戻って、もう一つのワゴンの下にある空になった瓶をみた。
S「空瓶見てると結構飲んだね」
翔さんも瓶を指さしている。
「飲んだの、ほとんどあなた達二人だからね?」
(ほんとお強いですね)
O「いい…気持ちいいよぉ」
リーダーがフワッと抱きついてきた。
(おぉ…フワフワ…いい感じに酔ってますねぇ)
「そのために、食事してもらったんだよ」
O「量とか いい感じで。美味しかったよ♪ありかとう♪潤ぅくん♡」
ふにゃふにゃな笑顔をくれるリーダー。
(リーダーに『くん』付けされると笑っちゃうね♡)
「どういたしまして!」
S「俺からもありがとう♪」
翔さんの温かい手が俺の頭を撫ぜる。
「二人に誉められると嬉しいな♪」
照れるけど、今の気持ちを素直に言葉にした。
(俺はあんた達を…離したくない。どんな形でも、ここに居てほしいんだ)
O「じゃぁ おいら。部屋に帰る!」
勢いよく俺から離れるリーダー。
「うん。また後でね」
手を振る。
O「うん」
スタスタ部屋から出ていくリーダー。
S「潤!早くついて行ってよ」
翔さんが俺に指示を出す。
「おれは、ココの片づけしないと…
それに相葉くんが帰ってきた時、部屋 開けなきゃでしょ?」
扉の横に刺さったままのカードを指さす。