第34章 そろそろ休息に
相葉視点
カズの機嫌と、場の雰囲気を楽しい方に向けてくれた二人に潤ちゃんが腕時計を触りながら、話しかけている。
(そろそろお開き…かなぁ…あ…次があるんだ…
そこなら、もっとゆっくり、話ができる?)
カズをそっと確認すると、焦点のない目をゆっくり瞬きしていた。
(寝そうだぁ
ちゃんと、したところで、寝かさないと…
体に悪いね…
今のうちに声かけて、おかないと…後がコワイ…)
「眠いんだろ?」
小声で聞いてみた。
N「うーん…体…重い…」
素直な返事をくれた。
(素直に返してきたね…よし。部屋に連れて行こう)
「…部屋いこう…」
カズの躰を揺する。
N「うーん。行く…」
ゆらゆら立ち上がるカズ。
(お酒入って、リハの疲れと、空港での俺ので、疲れてたんだね…)
倒れないように側に立つ俺。
S「一人で大丈夫?」
翔ちゃんが側に来る。
「大丈夫!浜地マネにも頼まれてるから♪」
翔ちゃんに親指を立てて言う。
M「送り狼になるなよ♪明日から、体ぁ使うんだから♪」
ニヤニヤしている潤ちゃん。
(なにこのエロ青年は!!完全にスマートじゃなくなってるよ?)
「ならないよ!!!」
(そんな事したら、俺。殺される!!)
翔ちゃんが口角を上げながら、手を振った。
(翔ちゃん。あとは頼むね)
小さく手をあげ、先をフラフラ歩いて行くカズを追っかける。
カズの体に触らないように、カズの動きに自分を合わせる。
(肩とか触ったら、絶対『触るな!』って暴れる…
よろめいて、こけてケガしたら 大変だよ!)