第32章 兄を 兄に 弟が 弟の
相葉視点
(また、カズを泣かす所だった…)
N「はー、もう!バカ相手にするのは疲れます…」
座っている体制やクッシュンをワザと大きな音を立てながら整えているカズ。
(怒んないで…
皆にはバレて無いと思うから…)
S「あらぁ、ちょっと照れてますぅ?」
翔ちゃんが自分の頬に手をあて可愛い顔を作って、大ちゃんを見る。
O「照れてますねぇ“かわいい”」
大ちゃんが、カズの顔をツンツン突き始める。
翔ちゃんもカズの肩とか背中を同じようにツンツン突いている
カズの口が尖がっていく。
N「あー‼ うるさいな‼“おじさん”に言われても、嬉しくないよ」
乱暴に大ちゃんの手をのけるカズ。
(嫌がってる言葉なのに、笑顔だ…)
そんなカズの行動を翔ちゃんが優しくほほ笑む。
(通常運転に戻ったって事?)
M「なに?その言い方!自分もその一人だよ?」
びっくりした顔の潤ちゃんが話に入ってきた。
N「私は『永遠の17歳です』ので、ご心配なくぅ」
潤ちゃんに舌をちょっとだけ見せて言うカズ。
M「それまだ言う?てか、いつまで言うつもりなの?」
ニヤニヤの潤ちゃん。
N「だから『永遠』です」
潤ちゃんとカズがにらめっこ状態になりそう
S「ニ・ノ・は・まだぁ…十ぅ七ぁだからぁ~」
いきなり翔ちゃんが歌いだした。
O「ふぅっふぅ~ふぅ~ 何かに、さそわれてぇ」
大ちゃんまで歌いだす。
S「あ・な・た・にぃ~さらわれてぇ」
翔ちゃんが俺を指さす。
(俺?なに?『歌え』なの?)
O「センチメンタルゥ」
S「〝ジャァニーズ〟」
S「パッパ🎶 パッパ♪パパッパ♪♬ララ♬」
O「ララ♬」
口でリズムを取る翔ちゃんと一緒にリズムを取る大ちゃん。
それらしい音階とそれらしい振り付きで踊り出す二人。
(もしかして、ピエロになってくれたの?)
M「ヒロミさーーん!!ココにダメな奴らがいますよ!!」
窓に向かって大きい声を上げる潤ちゃん。
(潤ちゃんも…)
「潤ちゃんが呼んだら来そうだね」
笑ってカズに声を掛けた。
N「来たら、びっくりだよ…」
ふふっと返事が返ってきた。
(機嫌…直って良かった
ありがとう、大ちゃん翔ちゃん…)