第30章 お兄ちゃんが
大野視点
M「そんな意味で言ってない…」
自分の言った言葉の意味が違っていてシュンとしている松潤。
S「うん。分かってる
俺が思うに、潤が言いたいのは『自信がありすぎ』って事だよね?
それは雅紀が言った『自信過剰』の方だよ」
(弟を見ているお兄ちゃんだね…)
A「だから、言ったじゃん」
自慢気な相葉ちゃん。
(正解だったね♬)
N「私がうぬぼれてるって事ですか?」
和也が凄い冷めた目で相葉ちゃんを睨んでいる。
A「俺は、潤ちゃんの言葉について、言っただけで…」
あたふた相葉ちゃんが和也にすり寄る。
N「へー、でもよく。Jの言葉に直ぐ反応できたね?
心のどっかで、思っているんだろぉ…」
和也はドンドン冷たい目で見ている。
A「カズは肌だって…白くて…綺麗だし…ちゃんとアイドルとしての意識も高いし、可愛いしぐさとかも、ピカイチだって思ってるよ」
相葉ちゃんは一生懸命言葉にして、和也に伝えている。
和也はソッポを向いている。
(しかたないなぁ)
「心配するな!和也は可愛いぞ!!」
椅子から立ち上がって、和也のほっぺを両手で揉み上げて口がタコ口にする。
(くくくっ変な顔!)
N「…や…やめでぐだざいよぉ…」
口から絞り出した声で言う和也。
「和也。そんなに怒らな~い。
和也が『かわいい』のは、みんな知ってる。自信もっていいよ♡」
S「そうそう。和也は可愛いよ♡」
翔くんも笑顔で和也の頭を撫ぜる。
S「和也が和也の能力や価値などを分かって周囲と区別された自分についての意識を持ってる“自己意識が高い”って言いたかったんだよ。
ね。雅紀」
翔ちゃんが相葉ちゃんに言葉の助け舟も出してくれた。
(さすが、翔ちゃん)
A「う。うん!!
そう言いたかったの!!自己意識が高いねって!!」
大きく頷く雅紀。
N「じゅうざんがぞう言うなら、ぞう言う事にしてあげまず…」
膨れた頬のままで、何回も頷く和也。
A「えーなんで、俺のじゃ信じてくれないのよ!!」
和也に覆いかぶさる相葉ちゃん。
その勢いで、和也から手を離す。
(じゃれ合え…お酒が入ると無礼講だよ!!)