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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第3章 それぞれ歩幅を…


櫻井視点

翔専属「分かりません。
  チーフが直接運転手に場所は言っているそうです。
  本当は午前中に行く予定にしていた所だそうです」


「……午前中に…行きたかった所…」

(じゃ、僕と智くんがチーフの予定を崩したんだな…後で謝ろう…)

N「そんなスケジュール知らないよ」
 ニノが話に入ってきた。

翔専属「はい。私も知りませんでした。
  チーフによると五人だけじゃないとダメな所だそうです」


O「………」
 何も言わない智くん。


(智くん…どうしたの?どうして…なにも言わないの…)

 下を向いたまま一向に顔をあげようとしない智くんが気になる。



(『傍に来て…』って言ったら、来てくれるかな?)





  “ 王子・・そろそろ決めない? ”



 頭の中で弾けるように響く“彼女”の声…


(今はダメだ。

 我慢だ… 側に入れるだけ…で…いい…)




メンバーを見回す。


潤がいて、和也がいて、雅紀がいる。


(温かいこの空気…)


そして、自由でいたい智くんがココにいる。


(きっと、今の興味はソッチにあるんだ…今は、言わないよ…言えないよ…)


自分の手を見つめる。

(俺自体が、嵐じゃないから…『傍に…』なんて言えない

 今の俺なら、寄りかかるだけになりそうだ。

 共倒れになりそう…


 テリトリーに帰るまでは、気を張ってないと…)
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