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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第26章 伝える 留める


大野視点
S「なーなんで俺に情報 曲げたんだ?」
 沈黙を破ったのは翔くんだった。

(俺も…ちょっと気になる…和也の判断だから…)


N「翔さんはZEROのチームと行動をするっていつ聞きました?」
 和也は翔くんの質問をスルーして質問をした。

S「俺?」

N「そうです」
 翔くんをジッと見る和也。


S「えっと…収録終わって…」
 一度俺の見て、目をパチパチさせながら、自分の行動を思い出して、言葉にしていく翔ちゃん。


N「だからですよ…」
 和也は一枚の肉をつまんで口にいれながら答えた。

「ニノ…翔くんの質問の答えになって無くないか?」
その態度がちょっと気にいらない。


 和也はキッと睨んで俺を見た。

N「翔さんには、翔さんしかできない〝仕事〟があったんです そんな時に、あなたの“だだ”を伝えれますか?」

「そ、それは…」
言葉を返そうとした時には、和也の次の言葉が出ていた。


N「仮に、私が『マンマ報告した』とします!

  翔さんは絶対仕事ほっぽってあなたを探しにいきますよ」
 少しまえのめりになった和也が俺をガン見しながら言う。


(翔くんがZEROの仕事ぽっぽる訳ないでしょ?バカじゃ…)


S「行くね」


(しょ…翔くん?)
 冷静な声の翔くんの返事が思考回路をストップさせる。


S「和也。きちんと知りたい。時系列で教えて?」


 和也が翔くんにニノの顔で説明していく。


(さっきから、何度も聞くから、
 昨日の夜の事なのに、さっきの事の様な気分になって、
 恥ずかしいとすまない気持ちで、小さくなっていく俺の躰と心)

N「『いやだ!一緒に行かない!』って車の外まで聞こえる声で叫んだんです
 で、マー君が『一緒に行こう』って肩辺りを触ったら、パシンって…」

S「それで、雅紀が泣いたんだ…」

N「ええ まぁ マー君もいきなり“ワーっ”ては泣きませんでしたけど…
  とにかく!昨日のこの人は“変”でした!!」

(はい!重々 分かっております。今の俺でもアノ時のオレは“変”だった、でもさ…)

「俺は あの時『後で行く』も言ったじゃん」

N「確かに、言いましたけど…
 『一緒に行かない』と『さわるな』で、マー君は泣いたんですよ!
  そこ!ちゃんと翔さんに伝えないと!」


「ご、ごめん…」
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