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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第25章 次兄の心情


櫻井視点

M「ゴホン」
 潤が大きな咳払いが聞こえた。


(あ!)


M「もういいかなぁ?食事してね」
 眼光鋭い潤がグラスを持っている手の小指でテーブルを指す。


「あーなんか、ごめんね…」
(気分を害しましたか?雅紀も見てたね…)

O「そうだね。せっかく松潤が用意してくれたのに…」
 智くんも座って箸を持った。


N「取り乱した…」
 赤い顔を両手で擦る和也。


M「相葉くん。手伝って」
 潤が雅紀をを連れてキッチンの方に行く。

(潤?まだ何かあるの?準備しすぎ!)

 座った和也が二人の背中を見ている。


「なーなんで俺に情報 曲げたんだ?」
落ち着いた和也に質問してみた。


N「翔さんはZEROのチームと行動をするっていつ聞きました?」
 和也は俺の質問をスルーして質問をした。


「俺?」

N「そうです」
 強い意志の目をしているニノ。

(なんだよ。質問したの俺が先なのに…
 そんな目で見られたら、言わないとダメみたいじゃないか)
「えっと…収録終わって、急いで楽屋で衣装を着替えてたときかな…」

N「その時はなんと?」

「楽屋で待機だったかな?

 そしたら、ZEROのスタッフがむかえにきて…
 『スケジュールが変わった』って言うんだよ?

 携帯に誰からの連絡入ってないから、おかしいなぁとは思ったよ?

 でも、ZEROの取材は分刻みだから、相手方の都合かなって…」

(その時は思った。
 でも、すぐ吉桜から詳細を聞いたから…

 それはみんなには言えない…)


N「だからですよ…」
 一枚の肉をつまんで口にいれる和也はニノの顔に戻っていた。

(いつもながら、意味ありげな、言葉を使うね)


O「ニノ…翔くんの質問の答えになって無くないか?」
 智くんが不満そうに言う。


(ニノにそう言う事を言うと、噛みつかれるよ?)

N「翔さんには、翔さんしかできない〝仕事〟があったんです
 そんな時に、あなたの“だだ”を伝えれますか?」

O「そ、それは…」
 噛みつかれた智くんは言葉を失う。

(ほら、和也は我々には厳しいんですよ)

N「仮に、私が、マンマ報告した とします
  翔さんは絶対仕事ほっぽってあなたを探しにいきますよ」
 少しまえのめりになって智くんに言うニノ。



「行くね」
考えるより先に言葉が出た。

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