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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第24章 あの時の涙…今の涙


相葉視点


 翔ちゃんに抱きしめてもらっているカズ。


O「ごめんね…和也に負担掛けて…」
 大ちゃんも翔ちゃんの横からカズを抱きしめにいく。


 二人に抱きしめて貰ったカズは、恥ずかしそうで嬉しそうに翔ちゃんの胸の中にいる。




涙があふれる。


(なんで、涙か出るんだろう…


 カズが泣いたから?

 違う…



 ボクが…泣いてるんだよね?



 そうだよ…
 だって、ニノ君があんな顔して笑ったの、久しぶりに見た



 カズが笑っただけで…涙が出るの?


 雅紀もでしょ?)


ふぅと息を吐いて必死に涙を止めようと努力をした。


(止まんない…俺も、和也が笑ってくれてる方がいい…)




M「ゴホン」
 潤ちゃんの大きな咳払いが聞こえてきた。




 パッとカズから離れる二人。


M「もういいかなぁ?食事してね」
 グラスを持っている手の小指でテーブルを指す潤ちゃん。




S「あーなんか、ごめんね…」
 ハハっと笑って座る翔さん。


O「そうだね。せっかく松潤が用意してくれたのに…」
 大ちゃんも座って箸を持つ。


N「取り乱して…はずかしい…」
 顔を両手で擦っているカズ。



(カズを泣かせないように…俺…もっと強くならなきゃ…)





M「相葉くん」
 不意に潤ちゃんが俺を呼ぶ。


「なに?」って顔を向けると潤ちゃんが「手伝って」とキッチンの方に親指を向けた。


「うん」
(まだ、何か作ったものがあるの?)

潤ちゃんの後ろを付いていく。
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