第20章 カラフルなハワイビール
相葉視点
S「定番ペールエールよりも大量にホップを使用しており……
アルコール度数6パーに抑えることでスムーズな飲み口、
華やかなホップの香りと強い苦みが特徴のビールです
余談ですが、パッケージはオアフ島とモロカイ島をつなぐ『カイウィ海峡』
昔、ハワイの開拓者たちは荒れ狂う波を乗り越えて島を渡ってきました。
これまでも新しいことにチャレンジするコナビールのスピリットが
このビールに込められています」
(スピリット!!いいね♪)
「俺も新しい事ドンドンチャレンジします!!」
オーバーリアクションだと思う位の拳とガッツポーズをする。
M「いっぱいで酔ったの?」
ちょっと、引いた顔の潤ちゃんがつっこむ。
「シラフ!!」
(もう!!決意表明なのにぃ!)
S「続きましてぇロングボード・ラガー」
俺の『シラフ』の声に何の反応もなく、説明を進める翔ちゃん。
(翔ちゃん…もぉ また、流す…)
M「俺が飲んだのだ!結構いけるよ!!」
さっきの引いた顔とはゼンゼン違う顔で翔ちゃんと話す潤ちゃん。
S「度数5.5パー。
苦味を抑えた爽快な喉ごしと、特徴のハワイアンスタイルのラガービール」
二人は完全に俺を無視する。
(別に、潤ちゃんとラブラブしたいわけじゃないけどさ…)
グラスに注ぐ俺。
M「普段飲んでるのビールに近いかもね」
S「確かにココに、日本人が好むすっきりとしたラガーに仕上げられているって書いてある」
M「へーだから、飲みやすかったのか!」
空になった瓶をクルクル回している潤ちゃん
(そういう顔で、俺にも話してくれよな…一応ぉ俺だって兄貴なんだし…)
O「へー、ラガー…」
大ちゃんも興味を向ける。
S「ここにある四本のコナビール唯一のラガービールだね」
翔ちゃんが四本を並べて、一本だけ前に出しながら説明している。
O「松潤のどんな味?」
大ちゃんが潤ちゃんのグラスに手を伸ばす。
M「飲んでみる?」
潤ちゃんが大ちゃんグラスを渡す。
O「うん」
潤ちゃんの飲み掛けのグラスを受け取る大ちゃん。
(大ちゃん…翔ちゃんの前でそれすると…)