第20章 カラフルなハワイビール
櫻井視点
「緑の王冠のビールはCASTAWAY IPA(キャスタウェイ・アイピーエー)
IPAというのは、India Pale Ale(インディアペールエール)の略称です。
この商品は、今年の夏限定商品。
定番ペールエールよりも大量にホップを使用しており、ギャラクシーとシトラを加えています。
アルコール度数6%に抑えることでスムーズな飲み口、
華やかなホップの香りと強い苦みが特徴のビールです」
A「苦みはあったけど、すっごく飲みやすいビールだよ」
N「ふーん…」
「余談ですが、
パッケージはオアフ島とモロカイ島をつなぐ『カイウィ海峡』
昔、ハワイの開拓者たちは荒れ狂う波を乗り越えて島を渡ってきました。
これまでも新しいことにチャレンジするコナビールのスピリットがこのビールに込められています」
A「俺も新しい事ドンドンチャレンジします!!」
M「いっぱいで酔ったの?」
A「シラフ!!」
(雅紀…潤に引かれてるぞ…話を進めますよ…)
「続きまして!!
LONGBOARD LAGER‘ロングボード・ラガー’
赤い王冠とハワイの海辺にその名になっているロンクボードが描かれてるヤツね」
M「俺が飲んだのだ!結構いけるよ!!」
潤がキラキラした目で俺を見る。
(美味しかったのか?)
「アルコール度数5.5%。
苦味を抑えた爽快な喉ごしと、特徴のハワイアンスタイルのラガービール」
雅紀がグラスに注いでいる。
「スパイシーなホップの香りと、明るくライトな色合いで、フライドポテトやチキン。パスタと相性がいい」
M「普段飲んでるのビールに近いかもね」
「確かにココに、日本人が好むすっきりとしたラガーに仕上げられているって書いてある」
M「へーだから、飲みやすかったのか!」
O「へー、ラガー…」
「ここにある四本のコナビール唯一のラガービールだね」
O「松潤のどんな味?」
智くんが潤のグラスに手を伸ばす。
M「飲んでみる?」
潤が自分のグラスを智くんに渡す。
O「うん」
智くんが潤の飲み掛けのグラスを受け取る。