第3章 それぞれ歩幅を…
二宮視点
M「まぁさ、写真はプロに任せて、取材の話少し聞かせてよ…」
(潤くん…言葉にさせる気ですね…)
S「いろいろ考えさせられる、内容だったよ……」
翔さんが見てきた事を分かりやすいように掻い摘んで話し始めた。
潤くんが真面目にその話を聞いている。
「ねー…取材でマナー違反的なトラブルあった?」
新人マネに小さい声で聞いてみた。
(さすがに、理解者もロケまでは把握できない…聞くが速い)
翔専属「いえ?
ギャラリーも静がでしたし、機材も不具合もなく順調でしたよ」
「そう…」
翔専属「何か…変ですか?」
「ん?何だか…空気が重い…」
翔専属「そうですか?」
マネが小さく首をかしげる。
「気にしなくていいよ…俺の感覚だから…」
そう言って、マネから離れる。
(新人には分からないだろうなー
あの話し方…笑いかた…カッコいいよ。
でもね…
取材対象…パールハーバーだったね…
あれは…確かに色々考えるよね…
その気持ちわかるよ。
映画取るとき、日本側の事を調べて行ったから…
習ったことと、違うよね。
された側とした側で、同じ事件でもとり方が違う。
された側の憎しみと、した側の正当性の主張
どっちも分かるから、いたたまれない…
喉に引っ掛かった小骨が取れても…ずっと残る違和感…
みたいな感じ
とっても、難しくて、重大な事だから、
翔さん真剣に向き合うよね?
でもね。
今はソコを悩まないで!
今は俺たちを見て!
俺たちを助けてよ!!)