• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第18章 五人で前々夜祭


櫻井視点

N「ここに居るよ。みんな居る…ね…」
 ニノが少し困った顔で智くんに言う。


その顔は“和也”の顔をしている。


O「うん…」
 智くんが泣く前のような顔で和也を見ている。

N「それで…いいんです。私は、大丈夫ですよ」
 和也が優しい口調で智くんの肩に手を置いて話している。

(また…俺の知らないトコロでワカリあってる…)

 “彼女”に言われた言葉を思い出す…

(ダメだ…僕は…『嵐の翔』で、まだ…いたい)


O「あと、相葉ちゃん…」
 和也の表情を確認した智くんは、今度は雅紀の方を向く。


A「え!俺にも?」
 話が来ると思っていなかったのか、ビクッと大きく肩を揺らす雅紀。

(え!!雅紀にも謝罪?ホント、日本で何したのよ…)

O「うん。ずっと気になってたんだ」
 智くんは雅紀がいるテーブルの向かい側に向かって歩いて行く。


 雅紀は、近づいて来る智くんに向き合って立っている。


O「おいら。相葉ちゃんの事『好き』だよ」
 智くんが雅紀を抱きしめる。


(え!告白!!!)

雅紀は突然智くんの言葉に驚きながらも、嬉しそうな顔をした。

(チラッと目があった気もする…)


O「一緒にハワイに来れてよかった!」
 さっきまで泣きそうな声だった智くんが安堵の声をあげる。

(さ、智くん…ニノが、和也が見てるよ!!
 いいの? 血の雨が降るよ!!)

A「おぉちゃん!!」 
 雅紀がさっき俺にした抱きつきよりも、ずっと感情がこもった抱きつきをしていた。


(おいおい!雅紀も!!
 和也がぁニノが見てるって!)

慌てて和也を確認する。

(責めて…仕事分は滞りなく進めたい!!)

 俺の焦りとは、真逆のニノがいた。
 むしろ、ホッとした顔で少し涙ぐんでる。

 潤も『よかった』という顔をしている。

(二人は祝福モードなの?て事は…告白成功…)
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp