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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第18章 五人で前々夜祭


松本視点

N「…ここに居るよ。みんな居る…ね…」
 ニノが『顔あげて…』っと首を傾げている。


O「うん…」
 リーダーが不安そうに顔を上げる。

N「それで……いいんです。私は、大丈夫ですよ」
 翔さんの横を通ってリーダーの肩に手をそっと置く。


 翔さんが小刻みに頭を左右に動かしながら、固まっている。


(翔さん…フリーズ中?って言うかバグってる?

 相葉くんは立ったままグラスを覗き込んでいるし…)



O「あと、相葉ちゃん…」
 リーダーが急に相葉くんの方に歩き出した。

A「え!俺にも?」
 急に名前を呼ばれてびっくりして肩が揺れす相葉くん。

O「うん。
  ずっと気になってたんだ」
 リーダーが俺の後ろを通って相葉くんがいるテーブルの向かい側に行く。


 相葉くんはリーダーの前に向き合って立っている。


O「おいら。
  相葉ちゃんの事『好き』だよ」
 リーダーがスッと相葉くんを抱きしめた。


(え!告白!!!)

 リーダーの予期せぬ行動に驚きでプチパニックになる俺。


周りを確認すると、ニノがニヤッと笑っていた。

ニノが見ている所を確認すると、相葉くんの手に視線が行っている。


 ワラワラ動く手と、困った顔と嬉しい顔を交互にしている相葉くん。

(ああ…面白い顔してる…ニノはアレを見たのか?)


O「一緒にハワイに来れてよかった!」
 さっきまでの不安そうな声と違う安堵の声をあげるリーダー。


(ほら…昨日の事…だよ。引っかかっていたんでしょ?)

 ワラワラの手がだんだん普通になって、強張っていた肩が下がって行く相葉くん。


A「おぉちゃん!!」 
 相葉くん泣き笑いのような顔でリーダーを抱きしめた。


(よかった…これで…シコリは消えたね…)


 ニノがホッとした顔で少し涙ぐんでる。

目が合ったから『よかったね』と口を動いた。


そしたら珍しく『ありがとう』とニノの口がうごいた。

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