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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第3章 それぞれ歩幅を…


二宮視点

 翔さんが立っている所に車を寄せる。

翔専属のマネジャーが車のスライドドアが開く。


M「お疲れ様!!」
 潤くんが笑顔で迎える。


S「お疲れ様…です」
 翔さんが車に乗り込んできた。


(表情が硬い…)



S「あ!画伯調子はどうですか?」
 翔さんは、不自然な笑顔で大野さんの近くに行く。


O「……うん、まーなんとか…」
 大野さんの返事も歯切れが悪い。


S「二回目の個展!楽しみしてます。頑張ってくださいね」
 かなりのキメ顔を大野さんに向ける。



S「ドールに滞在するのは15分?」

翔専属「はい。
  観光客の人に迷惑かけれませんので。警備的に15分が限界です」
 マネージャー両膝をついた状態でバランスを取って翔さんと話している。

S「そう…ドールの人や観光客のお客さんにご迷惑かけたらいけないな」
 簡単な段取りを確認し始める翔さん。


ふだんなら、なんだかんだ、じゃれ合える車の中。


(潤くんは舞台のモロモロで先の便で行き、
 我々四人はスタッフとハワイに行く事になってましたよね。

 翔さん。
 あなたにも潤くんと同じ情報を渡しましたから、知らないと思いますが、


 今回のハワイ入りは、大変だったんですよ


 もうすぐ空港に行くって時間になって『一緒に行かない』っと駄々をこねだした大野さん。

 しまいには、車から出て行って、チーフは怒るし、相葉さんは泣きだすし

 「一緒にいる私の身にもなってくださいよ」て

 今日、五人がそろったら、言ってやろうと、構えていたんのに…)


S「思い出ショットは、コンサートの終盤に使う。だったね…松本さん?」


(え!“松本さん”?)


 慌てて体を起こす潤くん。

M「そうだね。
  後…ファンクラブの冊子にも提供するつもり…」
 潤くんが翔さんをジッと見つめている。


S「そうか…松本さんの構想に添えるよう勤めるよ。
  アングルやポーズはカメラマンにお任せして…」
 翔さんはお構いなく話を続ける。


(はー、こんな状態じゃ…何も言えないじゃないですかぁ…)

潤くんが声を出さずに合図を俺にする。

『ああ…』(分かってる…)
俺も口だけで返事をする。
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