第17章 相葉氏の部屋に集合。
櫻井視点
雅紀の部屋まできて立ち止った。
いつもなら、俺がノックをして扉を開ける。
でも、今は
「智くん。智くんがノックして?」
O「え…なんで?」
(そう思うでしょ。いつも俺がするからね)
「たまには、兄さんがやってよ」
O「うぅーん…わかった」
智くんは納得はしてない顔をしている。
(ごめんね。ちょっと意地悪かなって思うけど…ノックしてね
さっき…雅紀に飛び付かれたんだ……)
「小さくノックしてみてよ」
(じゃないと、ガバってくるかもよ…)
コンコン
雅紀の部屋の扉に遠慮がちにノックする。
O「こんな感じかな?」
智くんが確認してくる。
「うん。で、もう一回追加」
コンコン コン
俺の言うとおりに智くんがノックする。
A「どうぞ!」
雅紀の声が聞こえた。
ゆっくり扉が開くと、嬉しそうな雅紀とニヤッと笑うニノ。
その後ろに潤がニコニコ笑いながら立っていた。
A「リーダー待ったよ♪」
雅紀が両手を広げて智くんに近づく。
(穏やかに近づくね…俺とちょっと対応が違う)
O「ああぁ…おまたせ」
智くんも少し照れながら、雅紀の腕の中に包まれた。
後ろから見ていて、智くんを包んだ雅紀の腕が震えている。
(雅紀…俺の時より、力の加減しているんだね)
M「翔さんの頼んだルームサービスも来たよ♪」
潤が声を掛けて部屋に入るように手招きする。
(あ。まだ部屋に入っただけだった…)
「ビール飲みたい♪」
ちょっと間抜けな声を出して、抱きしめあっている雅紀の腕を軽く押して、部屋に入って行く。