第17章 相葉氏の部屋に集合。
大野視点
S「智くん。智くんがノックして?」
翔くんが扉を指さす。
「なんで?」
S「たまには、兄さんがやってよ」
翔くんがふふっと笑っている。
(なんか…仕掛けているの?)
「わかった…」
S「小さくノックしてみてよ」
ノックの打ちからを指定する翔くん。
コンコン
控えめにノックして「こんな感じかな?」と翔くんに確認。
S「うん。で、もう一回追加」
満足そうな翔くん。
コンコン コン
翔くんの言うとおりにノックする。
A「どうぞ!」
相葉ちゃんの声が聞こえて、ゆっくり扉が開く。
部屋の中に、相葉ちゃんとニノ。
その後ろに松潤がニコニコ笑いながら立っていた。
(笑顔のお出迎えだ…)
胸がギューーっと締め付ける。
痛いんじゃない…イヤじゃない…
A「リーダー待ったよ♪」
相葉ちゃんが両手を広げて近づいてきた。
(なんか照れる…)
相葉ちゃんの輝きに目がくらむ。
「ああぁ…おまたせ」
頭を少しかきながら、相葉ちゃんの腕の中に包まれる。
A「大ちゃんあったかい…」
相葉ちゃんの口からこぼれる言葉。
抱きしめてくれる腕が震えている。
(相葉ちゃん…)
背中にそっと手を回すと松潤の声が聞こえた。
M「翔さんの頼んだルームサービスも来たよ♪」
松潤の背中側にふぁふあぁ尻尾が揺れている。
(松潤が完全に犬化してる…かわいい…)
S「ビール飲みたい♪」
松潤に少年のような笑顔の翔くんがいる。
(翔くんも笑っている♪)
A「ビール…飲む?」
オズオズ聞いてきた。
「うん。喉乾いた。飲もうよ」
相葉ちゃんの不安を消すようにゆっくりいう。
A「飲もう♪」
相葉ちゃんが俺から勢いよくはなれる。
そして、松潤の指さしているワゴンに走って行く。
(テンション高ねぇ。ふふ)