第14章 素にもどっていくよ
相葉視点
M「自分で電話出来るだろ?ニノも相葉くんも海外組なんだから?」
N「私はずっと、マネに電話してました」
M「マジか!」
N「食べる物決まってたし…面倒だし…」
M「なんだー かっこよく頼んでいたんじゃ、ないんだぁ」
ベッドの上にあるメニューをのぞきこむ潤ちゃん。
(ものすごく、自然な会話…カズが全然トゲトゲしているない…)
N「じゃ、潤くん電話してね~」
クシャッて笑って潤ちゃんにお願いするカズ。
そして、恥ずかしそうにクッションに顔を埋めるカズ。
(潤ちゃんには…あんな“かわいい顔”向けるんだ…)
M「まーくんが……いいじゃん!」
メニューが俺に戻ってきた。
「え?
(ごめん…聞いてなかった…)
渡されたメニューを見て、カズをみる。
カズが俺を見ている。
(俺が?練習の成果を見せろって事?)
「いやっ、そのっ…相手がさ…ぇぃ…」
カズと潤ちゃんが見つめるから恥ずかしくなっていく。
M「ん?相手が英語で話すと困るのぉ?」
潤ちゃんがニヤニヤ笑っている。
「こ!こまらぁないよ!」
(もう!また俺で遊ぼうとする!!)
M「まーくん?ソウルで買い物できたよね?あれ、何?なんだったの?」
潤ちゃんが俺を“マーくん”呼びする…
「店は…言葉の壁ないから…」
M「電話は壁があるのぉ?」
(完全に、遊ばれ出した…こ 言葉を出したら…次の …)
年下のくせに、俺の反応を楽しむ潤ちゃん。
まだ、仕事中の〝松潤〟の時の方がやりやすい。
(ちゃんと逃げ道作ってくれるから…)
広角を上げた笑顔と見据えた瞳の潤ちゃんが俺をドンドン追い詰める。
(その目がギラギラして、怖いよぉぉ 食べられそぉぅ)
言葉を出したら、次の返しが怖くて、言葉が出てこない。
「うー」っと情けない声だけが口からでる。
S「潤…もう、そのくらいにしてあげて?」
翔ちゃんの優しく声が聞こえた。
「しょぉちゃぁん……」
声の方を意識を向けると、頭に温かい温もりを感じた。
S「俺が電話すればいいでしょ?」
俺が持っていたはずのメニューを持って備え付けの電話の方に行く翔ちゃん。