第14章 素にもどっていくよ
松本視点
「何してるの?」
N「マネに電話するの…」
「なんで?」
N「頼んでいいって言ってたじゃん…」
「言ってたけど…あれは?メニューの事だろ?」
N「まーそーだろけど…まーはそう取ってない…」
「じゃ、あの料理頼んだのマネ?」
N「そうだよー」
「自分で電話出来るだろ?ニノも相葉くんも海外組なんだから?」
N「私はずっと、マネに電話してました」
「マジか!」
N「食べる物決まってたし…面倒だし…」
「なんだー かっこよく頼んでいたんじゃ、ないんだぁ」
ベッドの上にあるメニューをのぞきこむ俺。
N「じゃ、潤くん電話してね~」
クッションに顔を埋めるカズ。
(あー丸投げされた…)
「まーくんが電話したら、いいじゃん!」
メニューを相葉くんに渡す。
A「え?……
いやっ、そのっ…相手がさ…ぇぃ…」
最後の方言葉が聞き取れない。
「ん?相手が英語で話すと困るのぉ?」
A「こ!こまらぁないよ!」
(裏返ってるよぉ…面白い!)
「まーくん、ソウルで買い物できたよね?あれ、何?なんだったの?」
A「店は、言葉の壁ないから…」
「電話は壁があるのぉ?」
A「うーー」
顔がだんだん赤くなる相葉くん。
(くーかわいい!!次は…)
年上のくせに、かわいい反応の相葉くん。
もうちょっと、からかいたいと思っていると、翔さんが近づいてきた。
S「潤…もう、そのくらいにしてあげて?」
翔さんが優しく笑って相葉くんからメニューを取り上げる。
A「しょぉちゃん……」
涙目の相葉くん。
S「俺が電話すればいいでしょ?」
相葉くんの頭をポンと触ると、備え付けの電話の方に行く翔さん。
「あー翔さんにやってもらった…」
A「…できるよぉ」
小さく反論してきた相葉くん。
N「認めなさいよ。アイバカさん
さっきも、変なカタカナばっかで、だめだったじゃん」
あきれたような顔のニノ。
A「あー今、俺の事バカって言った!!」
赤い顔してニノに向かっていく相葉くん。
N「ばかにバカいってなにが悪いんだよぉ」
ニノが布団のなかに潜り込みながら言う。
(仲がいいのはいいけどさ
俺の前で?
布団で…なにじゃれ合ってるんだよ…まったく)