第2章 出発前のゴタゴタ
日本時間17日の東京 二宮視点
和専属「おふたりは…この部屋へ時間までお待ちください」
誘導されたのは、成田空港の搭乗口の近くの控え室。
俺の専属は浜地 良太(はまぢ りょうた)
ジュニアの頃から知ってるマックとポテチが大好きな兄貴みたいな男。
和専属「外側に私がいますので…相葉さんの事お願いします」
「うん…分かってる」
バタン
扉が閉まる。
「マー君…大丈夫?」
A「うん…」
ぐったりしたマーくんが長椅子に横になる。
≪…今現在の状況打破を教えて…≫
マー君の背中を摩りながら、理解者に声を掛けた。
{カズナリは、このままマーと行動がベスト。
ショウとジュンには、サトシの事言わない方がベター}
≪そうか…そうだな……みんなに何かあったら、チクイチ報告頼む!≫
{了解した}
光の珠たちが消る。
俺の側に、いつもずっと一緒にいる“人影”がいた。
いつ気が付いたのか、覚えていない位まえから、当たり前のように側にいた。
他の人にも、一緒に居るところを見かけていた…から、そういう者だと思っていた。
でも、その“人影”の事を言葉にすると、みんな変な顔をする。
『幽霊が見えるの?』『夢でも見たのか?』
小学生になったころ“人影”は“沢山の光の玉”に変わった。
その事を言葉にすると、またみんな変な顔をした。
『ゲームの世界の話よね?』
『現実見ろよ!もう。戦隊ものが大好きな子供の歳じゃないだろ!!』
いろいろ言われた…だから、話さないようにした。
それでも、面白がって『噂』という形で、クラス中に広がって、学校中が知っているような状況になった
もう、説明が面倒になって、人とも必要以上にかかわらない様にした。
小さい時からゲームが好きで、家にいることが多かった。
別に体を動かすことが嫌いじゃなかったし、本気で野球選手になりたかったくらいだ。
心配したのか?ただ、誰かに会いたかったのか?いとこが勝手に送って受かった事務所を通して、めぐり合った…
ものすごく居心地のいい人たち…
だから、俺の…俺だけの力で
『嵐』を守る。