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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第11章 俺たちの専属


心配そうな二人を見ながら、大きく背伸びをした。

「だから。これにしたんだよ!

 その方が早くマワッて寝ちゃえるでしょ?
 ウイスキーは二日酔いになりにくいし…

 明日は本格的に体動かすからね。
 嵐の体調管理は俺がしないと、誰がやるのさ!」

吐き出すように、自分に言い聞かせるように言う。


雅専属「その言葉を聞ければ、安心です」
 いつの間にか相葉専属が真後ろに立っていた。


(わ!いつの間に後ろにいたんだよ…

 このチャラそうな男は
 相葉専属『本郷 日翅』(ほんごう ひわ)
 事務所に入って先輩方のマネージャーもメンバーの誰にも付かないまま、いきなり専属になった男)


本郷「我々はこのフロアに待機しています。
  ご要望あればすぐ参ります」
 ニヤッと笑う本郷君。



「ん。わかった。(コイツ苦手なんだよな…)

 とりあえずは、五人でゆっくりするから、邪魔しないで!」
犬養に渡されたバスケットとウイスキーの入っている箱をワゴンに乗せている。


翔専属「……はい、かしこまりました」
 翔さんの新しい専属が直立不動で返事をした。

(たしか…名前は吉桜 晃樹(きちざくら こうき)
 専属マネになったばかりの新人くん。
 言葉遣いとか面白いんだよね)

事務所命令で、翔さんには複数の専属が付いている。

(そりゃそうだよね
 セレブな家庭の長子様だもん。事務所も大事にするよ…)


「美味しいといいな♪」
取り寄せてもらったウイスキーのボトルを触りながら言う。


智専属「確認済みです」
 少し量の少なくなった同じラベルのボトルを持っている大野さん専属


(あ…居たんだ…大野さんの…名前?名前…)

智専属「毒味を兼ねて、一本拝借しました」
 丁寧に頭を下げる大野さんの専属マネ。

 その後ろで浜地さんに電話がかかってきた。

(あの表情って事は、ニノと話しているなぁ)


智専属「この一本はどういたしましょう?」

(あ、こっちと話していたんだ…)

「うーん。皆は、お酒飲まない?」

吉桜「今日はフロア警備を我々が行いますので、飲みません」
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