• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第2章 出発前のゴタゴタ


日本時間17日の東京 二宮視点

O「翔ちゃん…一緒じゃないのぉ…」


(大野さん?)
立ち上がった大野さんは焦点のない目で車の外を見ていた。


O「いやだ!」
 いきなり車の外まで聞こえるような声で叫んだ。


(大野さん!)

O「俺、後で行く!一緒に行かない」
 大野さんが大声で言う。


「はー、何言ってるんですか?大野さん!」
今にも暴れ出しそうな大野さんの体を掴む。


「ハワイは国内じゃないんですよ。
 飛行機は新幹線のようにイキナリ乗れませんよ!」


(とりあえず、落ち着かさないと…)



A「ねー?一緒にいこう…五人で…」
 マー君も大野さんの肩を触る。


O「さわるな!」
 大野さんがマー君の手を振り払った。


A「ご、ごめん…」
 その手をマー君は見ながら動かなくなる。


(どうしたのよ!智さん今日のあなた変だよ!!)


チーフ「大野!駄々をこねるな。
  別行動は、仕方がないんだ!お前ならわかるな…
  なっ…取材が終わったら、一緒にいられるから…」
 チーフもなだめるように、優しく言う。


O「今日はいやだ!家に帰る!」
 智さんがウエストポーチだけ持って車から飛び出していった。


チーフ「あ!まて!大野!!」
 チーフがあわてて追いかけていく。


和専属「二人は車にいてください!」
 浜地も後を追いかけて行く。


車に残ったのは俺とマー君だけ。


(なんだ!この展開…よめないよ!!)


≪集まれ!俺の“理解者”≫

俺の呼びかけに応じて、目の前に無数の光る珠が現れる。


俺には、いつも一緒にいるヤツがいる。
俺はそいつを“理解者”と呼ぶ。


{カズナリ…どの情報が必要か?}
現れた光の珠の一つから声がする。


≪まず。リーダーは無事?≫
俺が質問する

{今しがた、チーフに捕まった}
理解者が返事をする。


≪よし!どうして、こんなことになった!≫

{彼女からショウと一緒に居たいと連絡が来た}
/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp