第10章 宿泊ホテルに到着
二宮視点
チーフ「じゃ、私は一度降りてから、上に行くけど…ニノ…色々よろしく」
チーフが『下』のボタンを押す。
「…了解です」
(こっから先は私の方で何とかします…)
上の階で止まっていたエレベーターの扉が直ぐ開く。
チーフ「深酒だけは、やめてよ!」
エレベーターに乗り込みながら、相葉さんに釘をさす。
「ほどほどにしまーす」
少しお道化た声で答える。
A「また 明日!」
手を降るマー君。
O「じゃ…」
リーダーが小さく頭を下げる。
翔さんも顔をあげ頭を下げる。
チーフ「…おやすみ」
エレベーターの扉が静かに閉まっていく。
扉が閉まると、上の二人は何事も話をしないで自分の部屋に向かって歩きだす。
「集合は、マーの部屋でいいですか?」
完全に閉まってから一応確認を取る。
A「いいよ!」
笑顔で答えるマー君。
N「そういうことで、集合は相葉氏の部屋です」
ほんの少し先を歩く二人に聞こえるように言う。
翔さん、チラっと振り向いただけ。
リーダー、ブラっとしてた手を少し上げただけ。
(なんだよ。その大人の対応…気に入らない)
A「翔ちゃん…なんかピリピリしてるね…」
二人の背中を見てはマー君が呟く。
「ZEROモードが抜けてないね…仕方がないのかも…だけどね…」
A「あれじゃ、大ちゃんがキツいよね…」
(マー君にまで感じ取られるなんて、二人ともどうしたんだよ…)