第9章 特別製の舞台
櫻井視点
(タワー…高いところ嫌なんだよな…)
松潤とニノがズンズン前を歩く。
N「GUTSですね」
M「うん。花火もガンガンあげるつもりだよ♪」
O「花火かーみたいな…」
M「日本の花火じゃないから、色とか指定できなかったのが残念なんだよなー」
A「日本のじゃなきゃ、ドコのなの?」
M「ロスからがほとんどだよ」
相葉くんの質問に答えると、先に行ってしまったニノの方に走っていく松潤。
(最近…コンサートの事を二人決めている…)
A「ねー?ロスの花火はよくて、日本はダメなんだろうね?
飛行機だって船だって同じ位時間かかるのに…」
「ここがアメリカだからだよ。友好国の日本だって、外国だからね。
規制のレベルも違うから、アメリカの法律を重視しないとね…」
A「確かに、ハワイはアメリカだった…日本人多いから違和感なかった」
O「日本とダイブ違うのかな?」
「規制?違うと思うよ…色々…
あーそうそう、パールハーバーの警備の人。チラッとだけど、武器らしい物持ってたよ」
A「え!マジ…」
「さすがに、ココにはいないと思うけど『外国なんだ』って思ったよ」
雅紀と智くんと会話をしながら、タワーになる台座の前に来た。
M「乗せ終わったら、タワーを動かしてみて♪」
スタッフが見覚えのあるマネキンを台が上に立てる。
「あ!!あれって!」
つい大声を上げてしまった。
N「気がつきました♪」
その声にニノが反応。
「さっき衣装着てたヤツだ」
N「そうです。あのマネキンです」
本番用の衣装を着せられたマネキンたち。
A「顔が追加されてる♪」
相葉くんの指摘通り、五人の特徴を取った髪形をしていた顔が付いていた。
O「目は入ってないね…」
残念そうな智くん。
M「さすがに、そこまでのクリエイティブは求めないよ」