第9章 特別製の舞台
櫻井視点
衣装をきた自分たちの分身が、タワーに乗って上がって行くのを、下から見ている。
M「動きは悪くないね」
装置の動きを確認知るため、テキパキ動き回る松潤を横目にニノと話をしている。
「マネキンの再利用?」
N「ううん。こっちが本当は使い道。…それを借りたんだ」
「へー」
M「あとで照明の立ち位置確認の時にも使うよ!
メンバーに無駄に立ってもらう手間はさせないから」
松潤が仕事をしながら話に入って来る。
「無駄って…それもお仕事だよ…お前また一人で確認してたのか?」
M「メイン時間の通しリハできるの一回じゃん。細々したのは任してよ!」
ニカッと笑う松潤。
それから、ダンスオンリーのリハして、
軽く踊りながらの歌のリハもして、
照明の角度とか気になった所をあれこれ、話をしていると
スタッフ「そろそろ、野外活動規制の時間です」
コンサートメインスピーカーから終業時間を付けられる。
(時間?あぁ確か、ハワイには光害防止の条例があったなぁ)
「じゃ、今日はおしまいね。
松本さん終礼の挨拶してください」
M「終礼って…でも、まぁ…
すごいステキなステージを、時間内に造っていただき、ありがとうございました。
気合い入れてやるので、本番もよろしくお願いします。
「「「お疲れ様です」」」
スタッフ「リハーサル以上になります!ありがとうございました」