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ロイヤル ミルク ストーリー

第3章 彼の正体は?







仕事も夜遅くなるって言っていたし

ヤバい方の人かも

こんないい部屋に住んでいるのだから




男前だったから・・・

もしかしてホスト?

だったらお客様からの呼び出しなら

納得できるな・・・



私の想像がドンドン大きくなっていった


突然、我に返ると

私は静かに首を振り

色んな事が馬鹿らしくなってきてしまった




ソファーから腰を上げると

彼が作ってくれた部屋に戻るって

寝る事にした





彼がどうであろうと

しばらくは、お世話にならないと

生きてはいけないのだから


図太くいようと決めたのだ


そして、こんな風に悩む時は

寝るのが一番なのを

私は知っていたからだ













どれぐらい寝ただろ

私は起きて辺りを見渡した



カプセルホテルでない事に驚いた



寝ぼけた頭で考えた

高級ホテルに泊まってたっけ?


いや違う・・・・



私は急いでベッドがら起きると

彼がいるかとリビングに行った



リビングには誰もいず

部屋の様子からして

彼は一度も帰って来てないようだった




「帰ってきてないのかな?」



私はリビングの時計を見ると

昼を回っていた




この時間まで帰って来てないって

仕事は何をしている人なんだろ?




やっぱりヤバい仕事をしている人なのかも?




私の中で

彼への疑惑が大きくなっていく




私は首を振り

自分を落ち着けるようにソファーに腰をかけ

テレビをつけた




「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




私は画面の中の人に衝撃を受けた



この部屋の主がテレビに出ていたのだ




「う・・・そ・・・・」




この部屋の主が笑顔で映っていたのだ




私はこの信じられない事実に

ただ驚き続けていたのだった





いやいや

芸能人が死のうとしていた

ヤツを助けて部屋に連れて来ないよ



きっと良く似た人だ!



私はそう自分に納得させたのだ



でなきゃ頭がパニックでおかしくなりそうで


必死にテレビの中の彼を

昨日の彼なのか確認し続けていたのだった


そう、人生は不公平だが

時に奇跡が起こる事を

私は知らなかったのだ



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