第4章 空腹
私は夜になっても
彼の帰りをひたすら待っていた
そう
この胸の疑問を聞いてみたかったのだ
彼が笑って違うと言えば
私の胸はスッキリするはずだから
まさか、芸能人じゃないだろ・・・
でも本当にそっくりだった・・・・
もし芸能人なら
私はこの部屋にいて
いい人間ではないから
待っていた彼が帰って来たのは
次の日になろうとしていた時刻だった
彼は帰って来るなり
驚いたように
リビングにいる私を見つめた
横山「・・・・・・・・」
私は、その彼の顔を見て察した
彼は私を家に招きいれた事を忘れていると
しばらくの変な沈黙の後に
彼は自分の家での出来事を
思い出したかのような顔をしたので
「私の事を忘れてましたね・・・・」
その言葉に彼はドキッとした顔をし
顔がドンドン真っ赤になっていく
そして焦りながら言った
横山「お、覚えていたで
ちゃ、ちゃんと覚えてたわ」
その言葉を聞いて
私は呆れながら彼を見て
忘れていたと決定したのだ
彼は急いで
話を変えようとし
横山「あぁ、まだ寝てなかったんや・・・」
私は返事のつもりで頷くと
彼は私の返事を見ながら
静かにキッチンに行き
冷蔵庫を開けて水を飲んだ
私は、黙ってその姿を見ていた
そう昼間にテレビに出ていた人なのかを
確認していたのだ
・・・やっぱり彼なのか
私の疑問がドンドン大きくなっていく
私の熱い視線を感じたのか
彼が私を見た
その瞬間に私は急いで顔をそむけた