第23章 休日 【心】
私は彼の帰りを待っていた
どうしても会いたかったのだ
でも、待ちくたびれてしまって
リビングのテーブルに顔を埋めて
眠ってしまっていたのだ
どのぐらい寝ただろうか
私は身体を揺り起こされた
目を擦りながら起きると
目の前に彼がいた
横山「遅くなるって、送ったやろ?」
彼が心配するように言ってきたのだ
私は、彼の顔を見て
ホッとしている自分と
嬉しくなっている心を感じていた
「あっ、おかえりなさい・・・
そうなんですが・・・・」
私は必死で
寝ぼけた顔を直そうとした
そんな私を彼は不思議そうに見ながら
ソファーに腰をかけた
横山「なんやかあるんか?」
彼に見つめられると
私の頬は赤くなってしまうのが
自分でもわかっていた
でも、彼を思っているから
ちゃんとしたかった
だから、彼に真剣な顔して言った
「今日のお礼をちゃんと
言ってなかったので・・・」
彼は私の真剣な顔と
予想してなかった事を
言われたようで照れ臭そうに笑った
横山「ふは、そんなん明日でええやん?」
彼は何故か嬉しそうだ
少し酔っているのだろうか?
「まぁ、そうなんですが・・・」
私は何故か
気恥ずかしくなってしまい
気持ちを切り替える為に
立ち上がると
「どうしましょう?
水でも持って来ましょうか?」
私の言葉を聞いて
彼は一瞬考えながら
横山「そうやな・・・・
今日は、ちょっと飲み過ぎてもうたから
水が欲しいわ」
彼の返事を聞くと
私はキッチンから水を
グラスに入れて彼に持って来た
私から受け取ると静かに飲んだ
私はそれを黙って見ていた
彼は飲み終わると
グラスをテーブルに置き
テレビのスイッチを入れて
見だしたのだ
その様子を見て
私は空になったクラスを取ると
キッチンに戻ったのだ