第17章 封印
私の中で
彼と一緒に過ごす時間が
辛く感じている心が生まれ始めていたのだ
何が悪くてこうなったのか
どうしてもわからなかったから
たぶん、ボタンの掛け違いなのだろ
お互いの思いが行違っていたのだ
しかし、
彼とこれから一緒に
過ごして行かなければならない
私としては
このままでは居る事は
絶対に出来ないので
勇気を出して
彼の傍に行き
前にゆっくりと座ると
口に溜まった唾を飲み込んで
彼に思い切って言ったのだ
「私、何かしたなら
ハッキリ言って下さい・・・」
その言葉を聞いた彼は驚いた表情して
私を見つめ
そして気まずそうに頭をかいていた
私の方は彼が言うまで待つ気で
目線を逸らさずに
真剣に彼を見つめ続けた
その私の気合が負けたように
彼は、渋々言い始めた
横山「朝・・・・・
居らんかったから
ちょっと心配しただけや」
そう言うと罰が悪そうに俯いたのだ
私の方は彼が
そんなに私を心配していたという
気持ちを知って
内心は焦っていた
熱くなる胸を持て余して
彼を見つめ続けていた
彼の方は私が何も言わないでいるのが
余計に気恥ずかしかったようで
ゆっくりと顔を上げると
私を見据えた
横山「なんや?
心配は大きなお世話か?」
彼は皮肉を込めた口調で言った