第16章 気まずい
昨晩の変化は気のせいではなかった
そう確信したのだ
でも私は自分の仕事に全うしようと思った
彼にコーヒーを入れ持って行くと
前にそっと置いた
そして覚悟したように言った
「私、なるべく早くに出るように
頑張りますのから・・・・」
そう言うと
彼の側にいるのが辛くて
キッチンに戻って行くと
彼は追いかけてきて
私の腕を掴むと
横山「なぁ俺
いつそんな事を言った?」
その言葉が本当に怖かった
彼の顔が怖かった
だから答える事が出来ずに私は俯いた
彼の怒りは続づいた
横山「俺はさぁ
ゆっくりでええって言ってたやんな?」
私には彼が何故
こんなにも怒っているのか
分からなかった
私は
どうしても返事が出来ずにいると
そんな私に彼はため息を聞かせると
横山「もうええわ・・・」
そう告げ
大きく足音を立てながら
リビングに戻って行ってしまったのだ
私は考えていた
どうしてこんな風になったのか?
どうする事も出来ない
自分の今を耐えるしかないと
思っていたのだ