第12章 反省と後悔
遅い時間になって来ると
私の方も酔っぱらってきてしまい
「男はさぁ
しょせんはぁ
顔で選ぶんですよねぇ・・・
好みの顔なんですよぉ・・・」
私は彼に絡みだしてしていたのだ
そんな私に笑いながら彼は答えてきた
横山「最初は、そうかも知れんけどさ
最後は一番落ち着く相手に行くと思うで」
そう言いながら
ビールを口にするこの男前を
私は見据えながら
絡みはさらに続いたのだ
「落ち着く相手?
それは、どういう事ですかぁ?」
私は、お酒の力もあって
友達に話すようになっていた
横山「やって考えてみろや
ずっと生活するんやったらさ
いつも気を使ってたら
しんどいやろ?」
彼の言葉に私は笑いながら
「あぁ、そう言う事ですか
そうですよねぇ
落ちつく相手がいいですよねぇ」
そう言いながら私は笑っていた
横山「やろ?
自然になれる人がええんやて」
私は彼の言葉に頷きながら
「私は、落ちつきますかぁ?」
言いながらコップを彼の前に出した
私に彼は嬉しそうに微笑みながら
横山「ほんま、めっさ落ち着くで」
そう言うと
ビールを私のグラスに入れてくれたのだ
「ふふっ、嬉しいなぁ・・・
本気にしちゃいますよぉ・・・」
私は照れながら言った
その瞬間に私は睡魔に襲われて
また彼の前で眠ってしまったのだ
彼は眠った私を見ると
少し安心したように笑いながら
横山「ほんまに・・・
そんな所は子供みたいやな」
そう言って
自分のクラスに残っているビールを飲むと
横山「本気にしてくれてええで・・・」
そう言いながら
眠っている私に微笑んでいたのだった
眠っている私が
この時の彼の気持ちを知るのは
もっと後になるが
この奇跡はゆっくりと進んでいた事を
私たちは知らずに
目の前の問題に
必死で取り組んでいたのだった