第12章 反省と後悔
私はそんな彼を見ながら
少し笑ってしまった
「素敵な事を言ってますよね・・・」
横山「何やねん?
なんか文句あるんか?」
彼がやけに絡んでくる
そんな彼にすら
可愛いと感じている私がいた
「でも、前の彼と
結びつけるのは強引かと・・・・」
そう言った私の目の前で
彼は突然に頭をかきむしりながら
横山「俺ってホンマに説明下手やなぁ・・・」
髪形がぐちゃぐちゃになっている彼に
驚いて言葉を失くしている私に
横山「やから、俺が言いたいのは
過去は過去やから
恋愛を怖がるなって事や!」
そう強気で伝えてくる彼に
私は頷くしかなかった
だから何度も頷いてみた
その姿を見て彼はやっと
横山「よし、分かってもらえて
良かったわ」
彼は嬉しそうになると
ビールを口にしたのだ
「もしかして、もう酔ってます?」
私は心配して聞いてみると
彼は私を睨み
横山「酔ってないわ!」
完全に酔っていると私は察した
しかしムキになって言っている
彼が可愛くって仕方なかった
横山「なんやねん?」
嬉しそうにしている私に
イライラしたように彼は言って来たが
私は微笑みながら
「今夜は飲み明かしましょうね」
そう告げると
彼のグラスに自分のグラスを当てて
音を鳴らしたのだ
横山「おん、しっかり飲まんと
許さんからな」
そう言いながら彼も笑ったのだ
「覚悟してます」
そう言って二人で笑いながら
飲み明かし始めたのだ