第12章 反省と後悔
私は急いで作ったモノを
彼の前に持って行くと嬉しそうに彼は見て
横山「ほんまに、料理上手いな?」
「そ、そんな事ないですよ
一人での生活が長いからで・・」
照れながら言うと
彼はその料理を口に入れ
横山「うまっ!
ほんまに、めっさ上手いし」
彼の嬉しそうな笑顔と
褒められて私の心は
大きくときめいていたのだ
「うれしいです・・・
本当に・・・」
そう言いながら私は
ビールを手にして口にしていた
すると彼は箸をそっと置くと
私に優しく言った
横山「なぁ・・・・
過去を反省するのはええけど
後悔したらアカンで?」
私はその言葉に驚き彼に目線を向けた
横山「過去があるから
今のアンタがおる
この時間があるんやで?」
私は彼が何を言おうと
してくれているのか
理解が出来ずにいた
「それって?」
私が悩んでいると
彼はビールを飲みながら
横山「経験は反省して進まんとさ
同じことを繰り返してまうやろ?」
彼の言葉を聞いて
その通りだと思い頷いた
その姿を見た彼が話を続ける
横山「でも、後悔すると
先に進まれくなるんや」
「そうですよね・・・」
私は納得しながらビールを飲んだ
横山「次は絶対に
ええ人を見付けろよ!」
その瞬間に私は
ビールを口から吹いてしまった
横山「うわぁ、何やねん!」
彼は驚いたように
自分の前に飛んできたビールを払った
「す、すいません・・・」
私は慌ててテーブルを拭いたが
彼は拗ねたようで怒った顔になり
横山「俺がええ事を
言ってるのによぉ・・・」
ブツブツと言っていた