第6章 驚き
そして、コーヒーが出来あっがった時に
彼が教えたカップの横にあった
薄ピンクのカップを手に取ると
横山「こっちは
アンタが使ってええからな」
そう言うと
準備している私の前に置いたのだ
驚いている私を無視して彼は
そのままリビングのソファーに座った
私はまた
彼のさりげない優しさを見てしまい
胸が熱くなるのを感じながら
リビングに座っている彼の背中を見ていた
コーヒーが出来上がり
彼の前に置くと
彼は黙ってコーヒーを口にした
横山「今日は遅くなると思うから
気にせんと寝ててや」
「あっ、はい」
私は彼の言葉に素直に頷いた
そんな私を見ながら彼は突然
立ち上がると
リビングを出て行ってしまった
私は着替えにでも行ったのかと思っていたら
彼は直ぐに帰って来ると
白い封筒を持ってきて
私に差し出した
横山「これに
今日から一か月の給料を入れてる」
「えっ?」
驚いて封筒を受け取らない私に
彼は説明をしたのだ
横山「あと必要になったお金があったら
後で報告してくれるか?」
「必要になった?」
私は彼が何を言おうとしているか
分からなかったのだ
すると彼は封筒を持ちながら
横山「これはお給金や」
私は頷いた
それを見て彼は安心して話を続けた
横山「ここから、俺と一緒に使った生活費を
使って欲しいが、後で請求して
その分は来月に渡すシステムや」
私は一瞬、考えた
「えっと
それは食費とかですよね?」
私は、おずおずと聞いた