第1章 出会い
私はためらわずに足を動かして
飛ぼうとした
すると彼は
急いで私の所に走ってくると
飛び降りようとしている
私の腕を掴んだのだ
横山「何をしてるんや!!!!!!!!」
彼は私の腕を掴みながら
怒鳴った
そんな彼を静かに見つめながら言った
「もう・・・
明日を生きていけないから・・・」
その言葉を聞いて
彼は呆れた顔をしたのだ
横山「それで、死のうとしてるんか?」
私は彼の言葉に静かに頷いた
彼は完全に呆れた顔をした
彼にしたら死ぬ理由がお粗末すぎたのだ
小さくため息をつき
横山「何があったか知らんが
死ぬのはアカンやろ?」
彼は私に説教を始めたのだ
私は思っていた
まぁ・・・・
自殺者を見たらそうだろ
冷静な気持ちで見ていた
そんな私を彼は見ると
少し怒った顔で
横山「明日がないって
どういう事やねん?」
そんな彼を見ながら
素直に聞いてみたのだ
「住むところ働く所、お金も無いの
これで明日を生きれるの?」
私の問いかけに彼は驚いた顔をした
横山「お前、住むところないんか?」
私は頷いて答えた
横山「それやったら
親に頼ったらええやん
頭を下げてさぁ・・・」
私はその言葉に首を振った
「親はもういない・・・」
その言葉に彼は俯いた
横山「そうか、すまん」
首を振って答えた
別にどって事なかった
一人で生活しなきゃならないって
親と別れた時に覚悟していたから