第6章 驚き
次の日の朝に私が目を覚めると
リビングのソファーで毛布を掛けられて
寝ていたのだ
身体をソファーから起こしながら
ハッキリしない頭で私は考えた
お腹がふくれて・・・・
彼がずっとテレビを見ていたから・・・
眠くなってしまって・・・
でも、部屋に戻るって言えなくって・・・
それで、眠ってしまったんだ!
私は急いで部屋を見渡すと
昨夜、私が食べたお弁当も
きっちりゴミ箱に捨てられていた
そして、彼が飲んだビールの缶も
毛布を握りしめながら
これではどっちが家政婦か分からないと
反省していると
そんな私の前に
彼が起きて来たようで
眠そうにリビングに入って来ると
横山「なんや、起きてたんか?」
彼は頭をかきながら私に声をかけた
「お、おはようございます」
私が挨拶とすると
横山「おん、おはよう」
眠そうな目でキッチンに向かい
冷蔵庫を開けると
水を取り出し飲んだ
私は
自分に掛けられていた
毛布を急いでたたみながら
彼に言った
「また・・・・
お世話になってしまったようで・・・」
その私の言葉に
水を飲んでいた彼は私を見た
そして、手にしていた毛布に視線を向けると
何を言いたいか理解したように
笑いながら
横山「ほんまに、突然に寝るんやな」
「えっ」
私は彼の言葉に驚いた
いつ寝たんだろうと
私は必死で思い出していた
そんな私の顔を見ながら
彼は笑い続けていたのだ