第2章 キャスト決定!
部室に戻る途中にて…
黒「そら、妬いた?」
そら「な訳ないです。
京治君たち待たせちゃ悪いなって思っただけです。」
二「俺がそらに言ったら、惚れてくれる?」
そら「嘘だってわかってるのに、惚れるも何もありません。」
貰った布をぎゅっと握りしめて、スタスタと歩く。
黒「つれないなあそらちゃん」
そら「黒尾さん、やめてください。早く戻りましょう。」
タッと小走りになる。
それに続くように黒尾さん、
面倒くさそうに二口くん。
黒「追いかけっこだな」
そら/二「気持ち悪いです。」
そう返されたことはわかっていたよと、笑って、
軽く私を追い越してく。
その時、肩に手を置いて
「はい、タッチ」
と言ってった。
そら「えっ!?じゃあタッチ!」
二口君に鬼を任せる。
「はぁ?」
と、言ってコッチに手を伸ばす。
「タッチ返しなしっ!」
急いで、階段を駆け上がる。
二「黒尾さんの番ですね。」
黒尾「そら待てぇ!!!」
部室に着くまで、なんだかこわーい鬼ごっこが始まった。