第15章 縛られたい/織田信長
自分では認めている性癖
私は正真正銘生粋のドM
でも、それをカミングアウトする勇気は持ち合わせてはいない
(小心者なんですもの)
妄想の中で、日々愛する信長様にいたぶられて満足をさせてはいるんだけど
(そろそろそれも限界に近いよ)
信長様とのエッチが不満があるわけではない。ちゃんとノーマルセックスでもイける自信はある!
(信長様のテクは絶品)
でも!
さらに快楽を求めてしまう私は、ただの淫乱なのかな?
「貴様はこのような秘め事を好むのか?」
「えっ?」
ちょっ!
やだっ!!
いつの間に私から書物を取り上げて読んでいるのよ
「違います!!……返して!!」
書物を取り返そうと腕を伸ばすとひらりと私の手をかわす信長様。その顔は意地悪そうに微笑んでいて
(あ……感じちゃう)
「組み敷いた女の乳首に歯をたてると女は悲鳴にも似た声を上げるが、秘部からは溢れだす愛液。
女がよがり悦んでいるは一目瞭然
歯をたてていた男は、いたわるように舌で乳首を愛撫をし……」
「声にだして読むのはやめて下さい!!」
慌てて信長様の口元を手のひらで押さえる。
恥ずかしくてしょうがない。
こんな書物を読んでいるのがばれて、しかも声にだして読まれてしまうなんて
(でも、この恥ずかしさが快感に繋がってしまう自分は……やっぱりドMかも……
否、ドMです)