第15章 縛られたい/織田信長
月も星も見えない漆黒の夜の闇が広がる中、蝋燭の灯りを頼りに男と女が愛の行為をおこなっていた。
蝋燭の炎が妖しく揺らぐ中、女の白い肌を強調するかのように紅い紐が女の身体に巻き付けられている。
「あぁ……もっと……」
男を求めて切なく啼く女の声が夜の闇に響き渡り、男は満足そうに口角を上げ、ドクドクと脈打つイチモツを女の口に納めていく。
気管を圧迫するほどに滾ったイチモツを口内に納めた女は、呼吸が自由に出来ずに眉をしかめる。
「ほら、もっと舌を使って俺を悦ばせろよ」
冷たく言い放つ男の言葉に悦を感じ、いやらしい蜜を垂れ流していく____
「あー……官能的だわ」
読んでいた書物を閉じて胸の上で抱きしめる。
やっぱりSMの基本は縛りよね
私もヒロインみたいに縛られたい
もちろん愛する
「信長様に……ね」
「俺がなんだ?」
「ひぃっ!!」
慌てて振り返るとニヤリと笑いながら背中から私を抱きしめてくる信長様。
いきなり現れるのはやめてよ
心臓に悪いよ
「何をしていたんだ?」
「ちょっと……お勉強を……」
(性に関するお勉強ですけど)
「ほう……なんの勉強だ?」
「え……」
(言えない……よね?)