第13章 しのぶ恋/顕如
「んっ……もっと……して……」
一旦離れた唇
ものすごく寂しくて、はしたないとは思うけど唇の温もりを求めてしまう。
「そう焦るな……じっくりと愛でたいのだから」
「んっ……」
優しく私の口内を動き回る舌
その動きに合わせるかのように私も舌を絡めていく。
左手は指を絡ませ、右手でお互いの秘部に触れ、愛し合う私たち。
早く1つになりたくて、熱く滾っている顕如さんを握る手に力を込めて動かしてしまうと、顕如さんの指が私の中で暴れて一気に頭が惚けてしまう。
「んあっ……だめっ……」
「先に俺を煽ったのは凛だろ」
「だって……んっ……はやく……繋がりたくて……」
「それは俺とて一緒だ……」
片脚を持ち上げられ、焦らすように顕如さん自身をあてがってくる。
「お願い……意地悪しないで……」
「こんな俺を求めるとは……難儀だな」
切なそうに微笑む顕如さん
そんな事、言わないで
あなたの心の闇を理解する事は出来ないけど、それでも私はあなたの事を愛しているの
「今は……私だけを見て……」
「そうだな……今だけは御仏の赦しをもらおう」
唇を重ねながら顕如さんを受け入れていく
「ん……ぁ……ぁあ……!!」
顕如さんに突かれるたびに、私は愛されている事を実感する
出来ることならいつまでもこうして一緒にいたい
片時も離れずにあなたと繋がっていたい。
でも、それは無理な事