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イケメン戦国 ◇甘い囁き 2◇R18

第12章 未来からの落とし物/徳川家康


「凛も……」

「いたっ……」


軽く凛のおでこを指で弾く


「三成なんかに口説かれてるんじゃないよ」

「口説かれるわけないじゃん……ねえ?三成くん?」

「私が本気をだしたら家康様に申し訳ないので」

「……なに?俺に勝てるとでも思っているの?」

「そんなめっそうもない。私のような無粋な男には凛様のような方は勿体ないですから」


口では下手にでているけど瞳は挑戦的に俺を見据えてくる三成

ムカつく

三成が本気で凛の事を奪いにくるなら俺だって本気で相手をする。

でも、三成は本気で俺に立ち向かって来ないからタチが悪い。
(俺の一人相撲のような気分にさせられるから)



「凛、行くよ」

「え?」


強引とは思ったけど俺は凛の腰を抱いて歩きだした。
三成に見せつけるように__


「三成くん、またね」


振り返り三成に手をふる凛は、俺の気持ちも三成の気持ちもわからずに無邪気に笑っている。

三成のなんかの気持ちは気付かなくてもいいよ


でも、俺の気持ちくらいは察してほしい
(鈍い凛にはわからないか……)



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