第11章 にゃーむね/伊達政宗
成る程な
この状況を作り出したのは光秀か。
まあ、何となく想像はついたが……
こんな面白い事をするのは俺の知っている限り光秀しかいねえからな。
(最近新しい妖術を覚えたって自慢していたし)
それにしても不安そうに俺の腕の中にいる凛が可愛くてたまんねえ
このまま、光秀の部屋じゃなく俺の部屋に連れ込みたい気分になってくる
なってくる__じゃねえな
すでになってるな。
「凛」
「ん?……んっ……ん……」
此処が廊下だろうが部屋であろうが俺には関係ない。
口付けしたいからする
それだけだ。
「ずいぶんとまあ……熱い口付けだな。独り身の俺が辛くなるから部屋でやってもらいたいものだな」
「光秀……」
「っ……」
光秀に口付けをしているところを見られた凛は、俺の胸に顔を埋めてくる(その恥ずかしがる仕草も可愛いな)
「凛に何をしたんだ?」
「何の事を言ってるのか……さっぱり分からんが」
「にゃーにゃー言ってるぞ」
「ぷっ……政宗の口からそんな言葉が出るとはな」
「俺が言っても可愛いくねえが、凛が言うと可愛いくてしょうがねえよ」